2018年1月11日木曜日

遠い宇宙からきたのかな


 幼い頃のわたしの写真は、たいてい口が”ヘの字”になっていて、

 ぜんぜんまったく笑っていないものが多い。




 3才下の妹が生まれた直後の、如実に物憂げな表情の写真はわかるとしても、

 じぶんだけが愛されていたであろうときの3才までの写真も、けっこう寂しげなものがチラホラある。


 わたしがなんとなく憶えている最初の”感覚”の記憶は、

 6才くらいのこと(憶えている記憶としては遅過ぎるけれども笑)、

 家族の中で充分に愛されて育っている中での、

 じぶんではなんとも形容しがたい、不思議な”違和感”。



 同じ部屋で布団を並べて眠っている、

 父や母に対しての、

 この人たちはいったいだれなんだろう

 という、

 どこから来るのかわからない不思議な疎外感。

 そして、孤独感。

 心がひゅうひゅうとする感じ。

 あの感覚は、なんだったんだろう。


 わたしは小さな頃、この世界に、
 ひとりでそっと小さな違和感を持っていました


 その感覚は、成長するとともにだんだん消えていき、

 いつのまにか、この世界になじんでいました


 大人になってからその頃のことを思い返してみて、

 わたしはどこか遠い宇宙から、
 この地球にはるばる来たのかしら、

 だからあんなに寂しかったのかしら、

 なんて、
 途方もないファンタジーな空想をしてみたり、しています



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