2015年12月29日火曜日

喫茶 ケイ


 年賀状の作業をせっせとやっていて、
 
 疲れてきたので、息子に

 「そろそろ休憩。お茶にするからお湯沸かして〜」

 と頼むと、
 
 はあい

 とごきげんな返事が返ってきた。


 しばらくして、お湯が沸いたよ、と声がかかってキッチンに行くと、

 ジャズの曲が流れている。


 どうやら、喫茶店のつもりらしい。

 
 「僕は飾り付けをする」

 と言って、

 クッキーを一枚一枚丁寧に、小さなお皿に並べて乗せている。

 (そこは"飾り付け"じゃなくて、"盛り付け"だろう)


 わたしは紅茶をポットに用意し、

 その雰囲気を壊さないようにしながらも、

 紅茶を蒸らす間に洗濯物を取り入れたりしながら、

 4分経ったらカップに淹れてね、

 とベランダから指示を出す。


 彼はせっせと気に入りのカップを食器棚から用意し(途中でやはりこっち、と入れ替えたりしていた)、

 ちょうどよい頃合いの紅茶を注いで出してくれた。




 "喫茶店ふう"に出してくれたそれは、

 わたしの中では"珈琲用のカップ"なんだけれどね、

 ププ、

 と心の中で思いつつ、

 受け皿にクッキーがひとつ乗っていることにとても微笑ましい気持ち(スターウォーズのココアクッキー)。


 彼は紅茶にミルクを入れて。




 
 年末のワサワサの中の、

 ちょっとしたひとコマ。

 
 

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