2015年9月28日月曜日

満月と海

 
 息子が林間学校で留守なので、

 ふらりと遠くの海に。

 
 その日はちょうど満月で、

 海とまあるい月が、それは美しかった。



 
 月の光がきらきらと波間を照らす。

 波はてらてらと光を返す。

 波の音は、ざざーん、ざざーん、と、押し寄せ続ける。


 そんな海と月とをぼーっと眺めていると、

 日々の中の、どうしようもない思いやなんかが、

 溶けていくようだった


 ときおりひとりの時間をつくって、

 日常を離れて自然の中で静かな時間を過ごすことは、

 自分自身の本来の力を思い出すことにもなるのだなあきっと、

 
 そんなことを思いながら、

 夜の海をしばらく眺めていた。

 
 

2015年9月26日土曜日

新米祭り


 クリンゴンの木村くんが、ライブのために上京して来て、我が家に泊まっていった。

 
 短い時間だったけれど、

 いろいろ話が聞けて楽しかったな。

 
 翌日の朝ごはんは、

 新米祭りでおもてなし。


 「新米祭りだよ!」
 
 と言いながら土鍋炊きたてごはんを差し出すだけだけの祭り(笑)


 ご近所の長男堂から分けてもらっている糸魚川産のコシヒカリ。

 土鍋で炊いたごはんは、

 宝石のようにつやつやで美しく、

 毎年この季節、

 ほんとにしあわせだなあ


 おかわりが止まらない。

 (木村くんは、3杯はさすがにやめとこう、と、紳士的に2杯でおさえていたが、わたしは3杯強食べた)


 

2015年9月25日金曜日

ヴァシュティ・バニヤン


 15年くらい前に、

 鈴木惣一朗さんが教えてくれたヴァシュティ・バニヤン。


 それ以来ずっと好きで聴いてきた彼女が日本に歌いに来るというのを知り、

 聴きに行った。


 そぼ降る雨の品川教会。




 

 本物の彼女の歌とその姿は、時を経てもアルバムそのままにとても繊細で美しく、
 
 とてもとても素敵だった。


 教会の静けさも、

 ロウソクのような、星屑のような仄かな照明も、

 ギターのつまびきの繊細さも、

 短い演奏時間も、

 すべてがちょうど良く、味わい深かった。





 私自身、歌い続けて行くことに、

 勇気をもらった。

 
 ありがとう。

 

2015年9月20日日曜日

勝手にウッドストック2015




 今年も呼んでいただきました。

 わたしの大好きな、バンバンバザール企画の手作りイベント。

 ミュージシャンも、お客さんも、出店の方々もそれぞれ自然体で、思い思いに楽しめる最高に素敵なフェス。

 
 今年は、あの湖のイカダの上のサブステージで、

 アコーディオンと一緒に演奏できたら素敵だな、と思って、

 トリコロールのアニーくんに3日前にダメモトでオファーしてみた。

 夕方に都内に戻れればOK、とのことで、

 念願叶ってアニーくんが相模湖まで来てくれた(マンドリンとアコーディオンとギターを持って)。

 
 彼の演奏は、

 なんというか、美しい響きの中に、じんじんとあふれてくる熱量があり、

 そしてぞれぞれの曲へのアプローチがとてもセンス良く、

 一緒に演奏していてとても楽しかった。


 もっといろいろ一緒にやりたいな、と、演奏しながら感じていた。

 ありがとう。

 またどこかでやれたらいいな。


勝手にウッドストック、今年もどうもありがとう!

 その楽しい宴の裏の、たくさんのみなさまの働きにいつも心から感謝です。

 今年もお疲れさまでした。 

 

2015年9月11日金曜日

鞍馬山

 
 京都ライブの翌日は、

 せっかくなので、鞍馬山まで足を伸ばしてみることにした。

 
 素晴らしい秋晴れ。




 鞍馬寺から奥の院(けっこうな山道)、





 奥の院から貴船(けっこうな山道)、




 途中休憩で、貴船の川床でおそばを食べて、



 貴船神社→奥宮。






 とても気持ちの良いコースだった。


 ライブ翌日の行程としては少し強行だったと思うけれど(笑)。


 帰りに恵文社に寄って、今回泊めてもらった宿のともださんに会って、

 京都を後にした。


 旅、満喫。

 どうもありがとう。


2015年9月10日木曜日

イノトモ×スーマー@京都もしも屋


 お昼過ぎにスーマーさん、吉田さんと待ち合わせて、

 スーマーさんの車に乗せてもらって京都へ向かう。

 
 スーマーさんのかわいい車には、

 ダッシュボードにかわいい小物入れが設置されていた。
 



 「一時期、車内を部屋のようにしようとした」らしく、その名残りらしい。

 後ろのシートを倒して、カセットコンロで"ひとり鍋"までやったこともあるらしく、

 それほんと"部屋"やないですか、

 と、わたし的ツボに入ってしまい、道中、たびたびその光景を思い浮かべてはププっと吹き出していた。


 京都は、はじめましてのもしも屋さんと、はじめましての中井大介くん。

 中井くんは、PAまでやってくれた。

 
 長男堂→名古屋の流れもあって、

 スーマーさんとの演奏はどんどん息が合って、それでいて自由になってくる感じ。

 それに混ざってくる中井くんのいい感じのギター演奏と、司会進行。

 
 交互に演奏したりおしゃべりしたりしていると、時間の感覚がわからなくなってくるな。

 
 ほんとにあっという間。


 中井くん、もしも屋さん、どうもありがとうございました!


 中井くんのお人柄と本番のギター演奏はとても素敵だったし、

 もしも屋さんのカレーと、ライブ後にいただいたおみそ汁と麻婆丼、最高に美味しかった。


 こんな素敵な企画をしてくれた吉田さん、そしてスーマーさんの素晴らしい演奏、どうもありがとうございました!!

 
 

2015年9月9日水曜日

イノトモ×スーマー@名古屋得三

  
 今回のツアーは、名古屋の吉田さんが企画してくれたもので、

 そのイメージというのが、

 出演者ごとに区切り(休憩)を挟むタイプのステージでなく、

 出演者が並んでステージに座っているところで、

 それぞれが交互に弾き語る・・・それで何曲か持ち曲もしくはカバー曲などでハーモニーボーカル、演奏など、絡めるところで絡んでゆく、というもの。

 名古屋は角田健太くん、京都は中井大介くんがホストとして迎えてくれることに。

 
 名古屋の得三は久しぶり。

 店主の森田さんもお元気そうで良かった。


 サウンドチェック後、お店を出て歩いていたら、

 道にわたしの曲が流れている。

 音の主をたどると、

 中古レコード屋さんだった。




 せっかくなので挨拶をしに扉を開けて入ってみると、
 
 店主の方は、"突然の本人登場"には特に驚いたようなリアクションはなく(笑)、

 「ぼくと誕生日が同じ」

 と、他にも同じ誕生日の有名人を列挙してくれていた(スライ・ストーン、ライ・クーダー、カヒミ・カリイなど)。

 
 ともあれ、得三でのライブに合わせて、私のアルバムをかけてくれていたご様子。

 どうもありがとうございました!


 本番は、カンジンのツノケンさんがすでにちょいとほろ酔いで、

 ほにゃほにゃな進行でハラハラ感はあったけれども、とてもおもしろかった!


 それぞれが、前の人の演奏を受けて思いつくまま次の曲を決めて歌っていくスタイル。

 その場限りの、ライブならではの緊張感と、ちょうど良いゆるやかさもあり。

 あっという間の3時間。


 ライブ後のひとときも、森田さんの話をいろいろ聞けたりして、とても楽しかったな。

 その話の中で、名古屋の大事な音楽シーンの歴史を、少しだけかいま見れた気がする。


 どうもありがとうございました!

 

2015年9月7日月曜日

イノトモ×スーマー @ 長男堂


 日頃からお世話になってる吉祥寺「長男堂」にて、スーマーさんと初共演。

 スーマーさんとは、ハバナで深夜にお会いすることが多く(笑)、その場のノリでお互い歌い出すことはあっても、ちゃんとした共演ははじめてなのでした。

 スーマーさんの歌と演奏はとても滋味深く、

 ことばと音が、しみじみと心に届いてくる。




 そして、わたしの曲にバンジョーを添えてもらったのだけれど、

 これがまたとてもすばらしく。


 わあ バンジョーめっちゃいい

 と思いながら歌ってました

 
 ライブ終了間近には、ギターの桜井さんが登場。

 せっかくなので、最後に呼び込んで一緒に演奏してもらいました♪

 贅沢だあ



 ライブ後は、新潟の美味しい日本酒を頂きながらちょっとゆっくりして、

長男堂るみさんと、リーダー。ありがとう!

 野菜のおすそ分けをいただいて帰った。

野菜のおすそ分け会

 来てくださった方々、長男堂、手伝ってくれたリーダー、いそのさん、どうもありがとうございました!


 そして次は名古屋、京都。

 台風は来てるけれども、

 まあそれはそれでね。

 すべては、なるようにしかならないしね。

 心配してじたばたしてもしょうがない。

 
 とはいえ、すべてがまあるくうまく行きますように☆



2015年9月6日日曜日

合同発表会

 
 毎月、下北沢leteでやっている弾き語り教室。

 生徒さんの希望もあって、今回はじめて、土曜クラスと日曜クラス、合同の発表会を開催。


 吉祥寺の、食堂・音楽室「アルマカン」にて。



 お料理もお酒も美味しくって、

 みんなの持ち寄りのお菓子(手作りもあり)も美味しく、

 そして、それぞれの個性溢れる演奏も楽しみながら、

 楽しい時間はあっという間に過ぎるのでした。




2015年9月1日火曜日

西荻飲み

 
 友人万貴ちゃんと、西荻の見晴料理店へ。

 万貴ちゃんは、元は吉祥寺のハバナつながり。
 
 彼女は普段は東京にいないけれど、こちらに仕事で出てくるときに時折連絡をくれる。

 飲むペースも量もちょうど良く、とても貴重な飲み仲間。


 彼女がつくった自作の器の本が、またとてもいい。

 滋味深い器の写真たちと、その器にまつわる、静かな、心を打つ文章がそれぞれに添えられている。




 わたしは万貴ちゃんという人物が単純に好きで付き合ってきたけれど、この本を読んでさらに好きになった。
 
 わたしが最初のデモテープをつくったときのような、説明は付かないけれども自分の中のあふれる何かがかたちになりたがる、そんな感覚を思い出す。

 そんなふうに、その本についての話もしながら、あれこれいろんな話をしているうちにあっという間に夜は更け。

 見晴料理店の料理は、ひとつひとつ、とても繊細で味わい深かった。

 ハバナの常連さんもその後偶然二組現れて、わー、となった。

 ハバナがなくなって困るよね、その後どこに行っているの?という会話を、ハバナがなくなって以降、いろんな人と何度交わしたことか。

  
 その後、あと一杯飲んで帰ろう、と、三人灯へ。

 三人灯の料理人の彼も、ハバナで時々会うひとり(彼の仕事終わりの深夜限定)。

 メニューにはハバナで影響を受けたという品も入っていて、らっきょうもその影響で漬け始めたという。

 お店はなくなっても、その精神は、いろんな人のいろんなかたちに繋がって行っているんだなあ、と感じたよ。


 そんなある日の西荻の夜。