2012年1月18日水曜日
入院記録
入院初日。
読みたい本たちや、マックブックに映画をいくつか用意してイン。
点滴針が太くて長くて痛くて、それをケガじゃないほうの手首に差されたものだから、結局両手が不自由になり、ごはんも上手に食べられないし、ズボンの上げ下ろしなども至難のわざだった。夕飯のときなんか、ほうれん草の和え物の器を床にひっくり返してしまい、傍目に見たらかわいそうな絵だったと思う笑。
(この太い長い針は、入院中ずっとー就寝中もー刺さっていることになり、そのうちそんな痛みには慣れてしまった)
カーテンの向こうのお隣りのベッドは、小学校5年生の、足骨折の男の子らしい。
姿は見えないけど、お母さんが帰る前にしくしく泣いていて、気にかかってしょうがない。おかあさんはとなりにもにいるよ(本物じゃないけど)、だいじょうぶだよ、と心で応援する。
夜、病院なんてこわくて眠れないんじゃないかと思っていたけれど、ぐっすり寝た。
入院2日目、手術。
はじめての全身麻酔。
"眠くなる点滴"というのを注入されながら、「一分くらいで眠くなりますよ〜」と言われ、まさかそんな急に寝ないよ〜、と思ったのに、次の瞬間、気付いたときには手術が終わっていた。
2時間のワープ。
超不思議体験だった。
麻酔後の少し朦朧とした頭で、今日出演するはずだった下北沢leteライブに、坂田くん、おおはたくん、よろしくね、と思いを馳せた。
術後のじんじんする痛みを、意識から切り離す試みで遠ざけながら、うつらうつらと眠った。
入院3日目。
手術前夜9時から当日〜翌朝まで絶飲食だったけれど、とくにお腹はすかなかったので、空腹の苦しみはなかった。
けれども35時間絶食後の朝食が、いきなり冷たい食パンと、コンビーフ煮と牛乳だったので驚いた。ぜったいお腹が驚くよねえ。
そんなパンは食べないで、前日に夫が持ってきてくれたおにぎり(生まれてはじめて作ったらしい)を食べた。
その後の入院生活は、映画を観て、読書をして、ときどき屋上に散歩に行き、
友だちがお見舞いに来てくれておしゃべりしたり、
息子がベッドの上げ下げボタンで遊ぶのを見て笑ったり、
日に日に車椅子さばきが上手くなってウロチョロしはじめた隣りのベッドの男の子に声をかけたりして過ごした。
5日目に退院して、病院から歩きはじめたとき、
「シャバに出た。」
と思った(し、言った)。
短い入院だったけれど、
シャバの空気はうまい、と、
うんと吸い込んだ。
そして、
世界はこんなにも美しい、
と、あらためて思った。
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2 件のコメント:
退院おめでとうございます!
シャバって(笑)5日間って結構長かったんですね。新生イノトモ、楽しみにしています!
ありがとうございます!
新生イノトモ、がんばります♪
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